インプラント
よくあるご質問
Faq
インプラントよくあるご質問 FAQ
インプラント治療を検討されている方の疑問や不安を解消できるよう、
インプラント治療について患者さまからはせがわ歯科医院によくいただくご質問をまとめました。
ぜひ参考になさってください。
インプラント手術前に知っておきたいこと
インプラント治療の費用はどれくらいかかりますか?
標準的なインプラント治療の相場は、人工歯代も含めてインプラント1本につき40~50万円です。当院でも1本40~50万円でインプラント治療を提供しています。
この金額はほかの歯科治療と比較すると高額ですが、「毎日好きな食べ物をしっかり噛んで味わえる」「口元の見た目に自信が持てる」「長く使用できる」といったことを考慮すると、費用対効果は高いといえるでしょう。
インプラントは何年くらいもつのですか?
インプラントの寿命はさまざまな要因によって大きく左右されるため、一概に「何年はもつ」と断言することはできません。とはいえ、インプラントを世界で初めて埋め込んだ方は、お亡くなりになるまで40年以上にわたって使い続けており、適切にメンテナンスすれば長く機能させることが期待できます。
インプラントの周囲の組織が細菌感染で炎症を起こすとインプラントが脱落するリスクがあるため、常に口腔内を清潔に保つことが大切です。
インプラントは100%骨にくっつくのでしょうか?
残念ながら100%ということはありません。骨が硬く密度が高いほどインプラントと結合する確率は高く、下顎の先端などの硬く密度も高い場所であれば結合する確率は99%とされています。一方、最も骨が軟らかく密度が低い上顎の奥歯部分では確率が下がり、90%前後です。
当院では、骨と結合しにくい場合は、治癒期間を通常よりも2倍長くして骨との結合率を高めます。なお、喫煙の習慣があると骨の治癒が妨げられて結合する確率が下がってしまうため、基本的には禁煙をお願いしています。
インプラントに欠点はないのですか?
欠点はあります。「治療期間が長い」「外科手術にリスクがともなう」「治療費が高額」の3つが欠点です。当院では、抜歯即時インプラントなどの術式で治療期間の短縮を図り、手術では歯科用CTやサージカルガイドシステムを駆使してより安全かつ正確に手術を行なうなど、欠点をできるだけ補えるよう工夫をしています。治療費についても適正価格でご提供していますので、安心してお任せください。
インプラントは将来、体に悪影響を及ぼさないでしょうか?
インプラントの主材料であるチタンは、腐食しにくいうえに生体との親和性が高く、アレルギーも起こりにくい金属です。骨折した骨の固定や心臓用のペースメーカーにも使用されており、体に悪影響を及ぼすことはほとんどありません。金属アレルギーがあって治療に不安を感じるという場合は、皮膚科やアレルギー外来でパッチテストを受けることをおすすめします。
インプラント手術について知りたいこと
インプラントの治療は誰でも受けられるのですか?
重度の糖尿病や肝臓病、高血圧症、腎臓病などの全身疾患がある場合は、外科手術に耐えられない可能性が高く、インプラント治療ができない場合があります。一方、ご高齢の方や骨粗しょう症の方は、全身状態に問題なければインプラント治療は可能です。
ご高齢の方の場合は新陳代謝が低いため、インプラントを埋め込んだあとの第2次手術までの治癒期間を通常よりも2倍長くとって骨との結合率を高めます。骨粗しょう症の方の場合は、インプラントの直径よりも小さく骨に穴をあけ、そこにインプラントをねじ込むことで周囲の骨密度を高めて骨との結合を促します。骨量が足りなくても増やすことができるのでご相談ください。
治療は安全なのでしょうか?
インプラントの外科手術には、麻酔によるショックや神経・血管の損傷、細菌感染などのリスクがあります。そのため、当院では外科手術によるリスクを回避するさまざまな対策を立て、より安全に治療をご提供できるよう努めています。
麻酔の際にはまず表面麻酔を行ない、その後に予備麻酔をしてショックが起きないか慎重に確認します。また、歯科用CTで撮影した画像で周囲の血管や神経の位置を確認し、滅菌した清潔なオペ専用ルームにて慎重に手術をしていくため、周囲の組織の損傷や細菌感染のリスクも回避できます。
インプラントの手術時間はどのくらいですか?
手術時間はインプラントの本数によって異なります。1本なら30分ほど、10本程度なら2~3時間です。なお、手術の前には20分~1時間かけて口腔内の清掃と消毒をし、手術後は止血するまで1時間ほど院内で休んでいただくため、全工程を合わせると2時間半~5時間ほどかかります。
術中の痛みはないでしょうか?
手術を行なう前に麻酔をかけるため、手術中は痛みの心配はありません。麻酔を注射する際の痛みを心配される方もいらっしゃるかと思いますが、当院では注射の痛みが苦手な方のために注射の痛みを軽減する工夫をしているのでご安心ください。
具体的には表面麻酔といってクリーム状の麻酔薬を歯肉の表面に塗って表面の感覚を麻痺させてから注射で麻酔を注入し、それが浸透したらさらに奥に麻酔薬を注入していきます。このように丁寧に麻酔を行なうと、麻酔をする際の痛みも抑えることができます。
手術のあと痛くなったり、腫れたりしますか?
手術後に痛みや腫れ、しびれが出ることがあります。とくに痛みは患者さまによって個人差が大きく、まったく痛みを感じない方もいれば、1週間ほど痛みが続く方もいます。痛みを感じる場合でも痛み止めの薬で抑えられる程度です。歯肉の腫れはほとんどの患者さまにみられますが、通常は2~3日、長くても1週間で治まります。また、内出血によって歯肉が大きく腫れると神経を圧迫してしびれが生じる場合がありますが、歯肉の腫れが治まると消失するのでご安心ください。
インプラント手術後のケアについて知りたいこと
総インプラントで治療する予定です。インプラントを入れたあと、第2次手術までの間、使っていた入れ歯は使えるのでしょうか?
インプラントを埋め込む第1次手術から2週間経てば入れ歯を使用できます。埋め込んだばかりのインプラントに圧力がかかると骨との結合が阻害される可能性が高いため、第1次手術後はインプラントが安定するまで2週間待ってから入れ歯の使用をお願いしています。
ただし、仕事などの関係で人前に出る機会が多く、「歯がない期間があると困る」という場合には、骨と結合しやすい下顎であれば手術後すぐに仮のインプラント義歯を固定する治療を検討することも可能です。まずはご相談ください。
手術後の食事について教えてください
インプラント治療後は、自分の歯と同じような感覚でしっかりと噛めるようになります。入れ歯の場合は、歯肉との間に食べ物が入り込んで噛むたびに痛みを感じたり、硬い物を思いきり噛むことができなかったりと食事に不便を感じることが多いですが、インプラントならその不便さがなく、何でも好きな物を食べられます。
インプラント義歯が壊れることはないのですか?
インプラント義歯はセラミック製で強度に優れているため、簡単に壊れることはありません。ただし、ぶつけるなど大きな力が加わると壊れることはあります。また、どんなに強度に優れた材料でも経年とともに劣化は起こりますので、劣化による破損の可能性もあります。このような場合にはインプラント義歯の交換や修理が必要です。
インプラントは歯槽膿漏になりますか?
インプラント自体は人工物なのですが、インプラントの周囲の骨や歯肉は歯槽膿漏のような状態になることがあります。これを「インプラント周囲炎」といいます。インプラント周囲炎になってインプラントの周囲の骨や歯肉が破壊されると、インプラントが脱落する可能性があるため、治療後は予防が大切です。インプラントの周囲の歯肉や骨は、天然歯の周囲よりも細菌感染による炎症が起こりにくいので、毎日歯磨きでケアし、定期的に当院でメンテナンスを受ければ十分に防ぐことができます。
定期検診について教えてください
定期検診では、骨の状態や噛み合わせ、口腔内の健康や清掃状況をチェックしてインプラントが問題なく使えるかを確認します。治療後の1年目は4回、その後も少なくとも年に1~2回は定期検診が必要です。
インプラントには神経が通っていないので痛みなどの異変を感じにくく、インプラント周囲炎などの病気やトラブルの発見が遅れてしまう場合もあります。インプラントをできるだけ長く使い続けるためには、定期検診を忘れずに受けましょう。
インプラント治療にともなう一般的なリスク・副作用
- 機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- インプラントの埋入にともない、外科手術が必要となります。
- 高血圧症、心臓疾患、喘息、糖尿病、骨粗鬆症、腎臓や肝臓の機能障害などがある方は、治療を受けられないことがあります。
- 手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
- 手術後、歯肉・舌・唇・頬の感覚が一時的に麻痺することがあります。また、顎・鼻腔・上顎洞(鼻腔の両側の空洞)の炎症、疼痛、組織治癒の遅延、顔面部の内出血が現れることがあります。
- 手術後、薬剤の服用により眠気、めまい、吐き気などの副作用が現れることがあります。
- 手術後、喫煙や飲酒をすると治療の妨げとなるので、1週間は控えてください。
- インプラントの耐用年数は、口腔内の環境(骨・歯肉の状態、噛み合わせ、歯磨きの技術、メンテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。
- 毎日の清掃が不十分だった場合、インプラント周囲炎(歯肉の腫れや骨吸収など)を引き起こすことがあります。
歯科用CTを用いた検査にともなう一般的なリスク・副作用
- コンピューターを駆使してデータ処理と画像の再構成を行ない、断層写真を得る機器となります。
- 治療内容によっては保険診療となることもありますが、基本的には自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。詳細は歯科医師にご確認ください。
- 検査中はできるだけ顎を動かさないようにする必要があります。
- 人体に影響しない程度(デジタルレントゲン撮影装置の1/10以下)の、ごくわずかな被ばくがあります。
- ペースメーカーを使われている方、体内に取り外せない金属類がある方、妊娠中または妊娠の可能性のある方は検査を受けられないことがあります。
麻酔薬の使用にともなう一般的なリスク・副作用
- 歯肉に塗布する表面麻酔や、一般的な歯科治療で歯肉に注入する浸潤麻酔は保険診療となります。インプラントによる治療などの自費診療(保険適用外)で笑気吸入鎮静法、静脈内鎮静法、全身麻酔を行なう場合は自費診療となり、保険診療よりも高額になります。保険診療となった場合も、高額になることがあります。これらの麻酔法を保険診療で行なうには治療内容など条件がありますので、詳細は歯科医師にご確認ください。
- 表面麻酔薬の使用により、じんましんやむくみなどを発症することがあります。
- 浸潤麻酔の使用により、アドレナリンの影響で血圧上昇や動悸などを発症することがあります。高血圧症や心臓疾患のある方は注意が必要なので、事前にお申し出ください。
- 笑気吸入鎮静法の実施により、ごくまれに効果が切れたあとの吐き気や嘔吐、末梢神経障害が現れることがあります。
- 静脈内鎮静法の実施により、薬剤による影響や全身疾患との関連から重篤な副作用を引き起こすことがあります。持病のある方は注意が必要なので、事前にお申し出ください。
- 全身麻酔により、吐き気や嘔吐、肺炎、アナフィラキシーショック、悪性高熱症などを発症することがあります。また、誤嚥性肺炎を起こすことがあるため、治療前日24時以降は絶食いただいています。
- そのほか、麻酔薬の影響ではなく緊張状態や麻酔注射時の疼痛により起こる脳貧血により、悪心、吐き気、手足の震え・痺れが起こることがあります。
- 麻酔効果が切れるまで口の中の粘膜や唇の感覚が麻痺しているため、唇を噛んだりやけどなどをしないよう、食事は避けてください。
- アルコールにより血流が良くなり、出血・腫れ・痛みが増してしまうことがあるため、飲酒は避けてください。
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